「空き家バンク」って結局なに?
「実家が空き家になったけど、不動産屋に出すほどでもない気がする」「移住者に使ってもらえたら」——そんなときに名前が挙がるのが空き家バンクです。
空き家バンクとは、自治体(または委託先の団体)が、空き家の所有者と「空き家を使いたい人」をつなぐ非営利のマッチング制度です。営利目的ではないため、登録・利用ともに費用はかかりません。
ただし、民間の不動産会社が行う売却(仲介)とは仕組みも役割も違います。この記事では、高松市で空き家バンクを使う具体的な手順と補助金、そして「バンクと仲介、どちらが自分に向いているか」を整理します。
高松市の空き家バンクの仕組み
高松市の空き家バンクは、香川県が定住・移住促進のために設置している**「かがわ住まいネット」**を通じて運用されています。県のポータルサイトに物件情報が掲載され、移住希望者などが閲覧できる仕組みです。
- 運営:香川県(市町村と連携)
- 窓口(高松市):高松市 都市整備局 住宅政策課
- 対象:高松市内に空き家を所有する方
- 費用:登録・利用とも無料
空き家を登録する手順(所有者向け)
※ 登録の窓口について:空き家バンクの登録手続きは高松市 住宅政策課、登録資料の作成は香川県建築士会が窓口です。当社(よしもと空き家相談所)は空き家バンク登録の代行は行っていません。当社がお手伝いできるのは売却(仲介)・空き家管理と、「バンクに出すか、売るか」という出口の整理のご相談です。
1. 高松市 住宅政策課に問い合わせる
まずは市の窓口に連絡し、登録の意思を伝えます。
- 高松市 住宅政策課:087-839-2136
- メール:jusei@city.takamatsu.lg.jp
- 場所:高松市役所
2. 登録に必要な資料をそろえる(建築士会の無料サポート)
空き家バンクへの登録には、物件の見取図や外観・内観の写真などの資料が必要です。
ここで知っておきたいのが、香川県建築士会が、空き家バンクに登録する際の資料(見取図・写真など)を無料で作成してくれるサポートを行っている点です。「資料づくりが面倒で登録が進まない」という方は活用するとよいでしょう。
3. 登録・公開
資料がそろえば、物件情報が「かがわ住まいネット」に掲載され、利用希望者の目に触れるようになります。問い合わせが入れば、条件交渉や契約へと進みます。
空き家バンク登録物件が使える補助金
高松市では、空き家バンクに登録された一戸建て空き家を対象に、次の補助制度を用意しています。所有者・利用者のどちらも対象になります。
| 補助制度 | 補助率 | 上限額 |
|---|---|---|
| 空き家改修補助事業 | 工事費の2分の1 | 50万円(居住誘導区域内は60万円) |
| 家財道具処分補助事業 | 処分費の2分の1 | 10万円 |
「残置物だらけで貸せる状態じゃない」という空き家でも、家財処分→改修の費用を補助でまかなえる可能性があります。最新の対象条件・受付状況は住宅政策課にご確認ください。なお、老朽化が進んで活用より解体が現実的な場合は、高松市の空き家解体補助金まとめもあわせてご覧ください。
空き家バンクのメリット・デメリット
メリット
- 登録・利用が無料——自治体の非営利制度
- 移住・定住層にアプローチできる——地元の不動産流通に乗りにくい物件にもチャンス
- 改修・家財処分の補助金が使える
デメリット
- 査定や価格設定のサポートが基本的にない——適正価格が分かりにくい
- 契約や重要事項説明を自分で進める負担——トラブル時のリスクは自己責任になりがち
- 成約まで時間が読めない——掲載しても問い合わせが来るとは限らない
空き家バンクと「売却(仲介)」はどう違う?
空き家バンクと、不動産会社による売却(仲介)は、どちらが上ということではなく役割が違います。
| 項目 | 空き家バンク | 売却(仲介) |
|---|---|---|
| 費用 | 無料 | 成約時に仲介手数料 |
| 価格査定 | 基本なし(自分で設定) | プロが市場相場で査定 |
| 買い手・借り手の層 | 移住・定住希望者中心 | 市場全体(投資・実需含む) |
| 契約・重説 | 当事者間で進めることも | 宅建士が責任を持って実施 |
| 向いているケース | 安くても地域に活かしたい | 適正価格で確実に手放したい |
ざっくり言えば、「お金よりも、誰かに使ってもらえれば」なら空き家バンク、「ちゃんとした価格で、安全に売り切りたい」なら仲介が向きます。どちらか迷う場合は、まず査定を受けて市場価格を知ってから決めるのがおすすめです(空き家の査定で見られるポイント)。
なお「とにかく早く確実に現金化したい」と買取を検討している方は、価格が市場相場の6〜8割になる点に注意してください。詳しくは空き家の買取と仲介はどちらが得?で解説しています。
高松市で空き家をどうするか迷ったら
空き家の出口は、売る・貸す・空き家バンクに登録する・管理しながら持つと複数あり、物件の状態や立地、ご自身の希望によって最適解は変わります。選択肢の全体像は空き家の活用方法を比較に、結論を出すまで建物を傷めないための管理は高松市の空き家管理サービスの選び方にまとめています。
よしもと空き家相談所は高松市を中心に、仲介での売却と空き家管理の両方に対応しています。「空き家バンクに出すべきか、売ったほうがいいか」といった出口の整理から無料でご相談に乗れます。宅建士・空き家管理士1級の資格を持つ代表が、物件ごとに「いちばん損をしない選択」を一緒に考えます。
まずはお問い合わせからお気軽にどうぞ。LINEでのご相談も受け付けています。




