空き家でハチの巣や動物のふんを見つけたら、無理に近づかず、見つけた場所と状況を記録してください。駆除や捕獲の方法は、虫や動物の種類によって異なります。
普段の巡回では、軒下・庭木・基礎の周りを確認します。換気や庭の手入れも続けながら、異変があれば専門業者や市の窓口へ相談します。
なぜ空き家は害虫・害獣の温床になるのか
人が住まなくなった家は、害虫・害獣にとって「安全で快適なすみか」になってしまいます。理由は主に3つです。
- 換気されず湿気がこもる — 閉め切った家は湿度が上がり、シロアリやゴキブリなど湿気を好む生き物が繁殖しやすくなります
- 人けがなく荒らされにくい — 出入りがないため、ハチが巣を作ったり、ねずみやイタチが住み着いても気づかれにくい環境です
- 庭や敷地が放置される — 伸びた雑草・落ち葉・放置物は、虫や小動物の隠れ家とエサ場になります
つまり、「湿気がこもり、人が来ず、庭が荒れている」状態が害虫・害獣を呼び込むのです。逆に言えば、この状態を作らないことが最大の対策になります。湿気そのものの問題は空き家の換気・通水の重要性でも詳しく解説しています。
空き家でハチの巣を見つけたら
軒下・屋根裏・戸袋・庭木などにハチの巣ができているのを見つけたら、まず落ち着いて種類と場所を確認します。スズメバチの巣は刺傷の危険が高く、自力での駆除は絶対に避けてください。 無理に近づいたり刺激したりせず、専門の駆除業者に依頼するのが安全です。
高松市は、私有地にできたハチの巣の駆除サービスを公式には案内していません。 私有地の巣は原則として土地の所有者・管理者が対処することになり、自分で駆除するか、民間の駆除業者に依頼する形になります。「市が無料で駆除してくれる」わけではない点に注意してください。
どこに相談してよいか分からない場合の窓口として、高松市 生活衛生課(087-839-2865)に問い合わせることはできます。まずは状況を伝え、対処の進め方を相談するとよいでしょう。
なお、当所は駆除作業そのものは行いませんが、巡回点検で巣の有無を確認し、必要に応じて駆除業者への橋渡しを行う窓口になります。
シロアリ:木造空き家の最大リスク
木造の空き家で最も警戒したいのがシロアリです。シロアリは湿った木材を好み、床下や柱を内側から食い荒らして建物の強度を静かに奪っていきます。
高松市は瀬戸内海式気候で、特に梅雨時期(6〜7月)は湿度が非常に高くなります。 人が住んでいれば生活の中で自然と空気が動きますが、閉め切った空き家では湿気が床下にこもり続けます。この「高湿度な梅雨×換気されない木造家」という組み合わせが、シロアリ被害を招きやすい条件です。
シロアリは目に触れにくい場所で進行するため、次のようなサインで気づくことが多くなります。
- 羽アリの発生 — 春から初夏にかけて、羽の生えたアリが室内や窓辺に現れる
- 蟻道(ぎどう) — 基礎や柱の表面に、土でできた筋状のトンネルが伸びている
- 木部の異変 — 柱や床を叩くと空洞のような音がする、床が沈む、木くずが落ちている
こうしたサインに気づいたら、被害が広がる前に専門業者による点検を受けることをおすすめします。当所は駆除工事は行いませんが、巡回点検で床下や木部の異変・シロアリのサインを確認し、専門業者への点検依頼の橋渡しを行います。
ねずみ・イタチ・ハクビシンが住み着いたら
空き家には、ねずみだけでなくイタチ・ハクビシン・アライグマといった害獣が住み着くことがあります。ここで重要なのが、野生鳥獣は法律で保護されており、素人が勝手に捕獲すると違法になりうるという点です。
イタチ・ハクビシンなどの野生鳥獣
鳥獣保護管理法(鳥獣の保護及び管理並びに狩猟の適正化に関する法律)では、狩猟鳥獣以外の野生鳥獣は、狩猟による場合を除き原則として捕獲・殺傷が禁止されています。捕獲するには環境大臣または都道府県知事(多くは市町村長に権限が移譲されています)の許可が必要で、無許可の捕獲は違法です。
「住み着いて困っているから」といって、罠を仕掛けたり自分で捕まえたりするのは避けてください。まずは高松市の担当課に相談し、適切な進め方を確認するのが安全です。
アライグマ・ヌートリアは高松市の担当課へ
高松市はアライグマ・ヌートリアについて**「防除実施計画」を策定しています。窓口は高松市 農林水産課 有害鳥獣対策係(087-839-2422)**です。なお、防除従事者になるには狩猟免許(わな猟)または防除従事者証が必要で、誰でも自由に捕獲できるわけではありません。イタチ・ハクビシンなども含め、害獣が住み着いた場合はまずこの担当課に相談しましょう。
ねずみは法律の対象外だが対応は難しい
いわゆる家に住み着くイエネズミは、鳥獣保護管理法の対象外です。そのため捕獲・駆除そのものは違法になりません。ただし、侵入経路が多く繁殖も早いため、素人がすべてを塞ぎきるのは難しく、実際には駆除業者に依頼するのが現実的です。配線をかじられて漏電・火災につながる恐れもあるため、放置は禁物です。
当所は捕獲・駆除そのものは行いませんが、巡回点検で糞やかじり跡などの痕跡を確認し、必要に応じて業者への橋渡しや高松市の窓口のご案内を行います。
普段の管理で確認すること

害虫・害獣対策で最も効果的なのは、発生してから駆除することではなく、そもそも住み着かせないことです。そのために欠かせないのが、月1回の換気・通水・巡回です。
- 換気 — 通常期は月1回、湿度の高い梅雨(6〜7月)は月2回、1回30分〜1時間を目安に窓を開ける。湿気を逃がすことがシロアリ・ゴキブリ対策の土台になります
- 通水 — 月1回、各蛇口から1〜2分(サビ水が透明になるまで)流す。排水トラップに水を残すことで、排水管からの害虫の侵入や悪臭を防げます
- 巡回 — 庭の雑草・落ち葉・放置物を片付け、ハチの巣や動物の侵入口がないか外周をチェックする
換気・通水の具体的なやり方や季節ごとの頻度は空き家の換気・通水の重要性で詳しく解説しています。季節ごとにやるべき作業は空き家管理の年間チェックリストにもまとめていますので、あわせてご覧ください。防犯面が気になる方は空き家の防犯対策も参考になります。
参考資料・情報確認日
- 高松市(私有地のハチの巣は駆除サービスを公式に案内しておらず原則所有者が対処。相談窓口は生活衛生課087-839-2865/最終確認日:2026年7月12日)
- 高松市「アライグマ・ヌートリア防除実施計画」(有害鳥獣の窓口は農林水産課 有害鳥獣対策係087-839-2422/最終確認日:2026年7月12日)
- 鳥獣保護管理法(鳥獣の保護及び管理並びに狩猟の適正化に関する法律。狩猟鳥獣以外の野生鳥獣は狩猟による場合を除き原則捕獲・殺傷禁止、無許可捕獲は違法。イエネズミは対象外/最終確認日:2026年7月12日)
県外にお住まいの方へ
「実家が高松にあるけれど、自分は県外に住んでいて頻繁には通えない」という方は少なくありません。害虫・害獣は気づかないうちに進行するため、遠方の空き家ほど発見が遅れがちです。
当所では、帰省せずにも進められる遠方の空き家管理・売却のご相談を承っています。現地での巡回点検・写真付きレポートで異変を早期にお伝えし、やり取りはLINEでも可能です。遠方からの進め方は遠方に住みながら実家を売る方法で詳しく解説しています。
ご相談について
空き家の害虫・害獣対策のポイントを整理します。
よしもと空き家相談所では、宅建士・空き家管理士1級・相続診断士の資格を持つ代表が高松市を中心に巡回点検を行っています。害獣駆除やハチの巣の駆除そのものは当所では行いませんが、巡回点検で害虫・害獣のサインや侵入口を確認し、必要に応じて専門の駆除業者への橋渡しや高松市の窓口のご案内を行う「点検と業者手配の窓口」としてお役に立てます。
「遠方でなかなか見に行けない」「シロアリやハチが心配」「いずれ売却も考えている」——どんなご相談でも構いません。まずはお問い合わせからご連絡ください。ご相談・査定は無料です。お電話(080-3649-4616)やLINEでのご相談も受け付けています。
営業・勧誘のお電話はお断りしています。






