「親が亡くなって相続した、香川の実家。自分は遠方に住んでいて、何度も足を運ぶのは難しい——」よくあるご相談です。結論からお伝えすると、いまは一度も現地に行かずに売却を完結させることが、制度上も実務上も可能になっています。このページでは、その具体的な流れと、遠方の方が気になるポイントだけに絞ってご説明します。
第1章なぜいま「来県ゼロ」で売却が完結するのか
大きな転機になったのが、宅地建物取引士による重要事項説明をオンラインで行うIT重説です。売買取引でも本格運用が進み、これまで現地での対面が原則だった重要事項説明を、ご自宅にいながらWeb会議で受けられるようになりました。
当相談所では、重要事項説明はIT重説(オンライン)で行い、契約書は書面(郵送)でやり取りします。これにより、これまで「現地に最低1〜2回は行かないと売れない」とされていた不動産売却が、来県ゼロで進められるようになりました。
第2章来県ゼロで完結する売却の流れ
ご相談から引き渡しまで、おおむね4〜6か月(販売状況によってはそれ以上かかることもあります)。各ステップで「遠方のお客様が何をするか/当相談所が何を代行するか」を整理しました。
- 1
LINE・お電話で初回相談
来県不要写真のやり取りでOK現状の写真をLINEで送っていただくだけで、概算の査定とおおまかな進め方をお伝えします。「売ると決めていない」段階でもご相談ください。
- 2
媒介契約(郵送)
本人確認はオンライン契約書は郵送概算査定と進め方にご納得いただけたら、媒介契約を結びます。本人確認はオンライン、契約書は郵送でやり取りするため、来県は不要です。正式な売出価格は、次の現地確認で確定します。
- 3
鍵をご郵送 ・ 現地確認と正式査定
鍵は郵送 or 香川の親族経由現地写真・動画を共有ご契約後、合鍵を郵送(または香川県内のご親族経由)でお預かりします。当相談所代表(空き家管理士1級)が現地を確認し、室内・庭・周辺環境を写真と動画でご報告。建物の状態を踏まえた正式な売出価格を確定します。
- 4
売却活動(鍵預かりで内見対応)
〜3〜6か月内見は当相談所対応レインズ・ポータルサイトへの掲載と買主探し。空き家の場合は鍵をお預かりして、内見・室内案内まで当相談所が代行します。状況は定期的にご報告します。
- 5
売買契約 ・ 決済 ・ 引き渡し
IT重説 + 郵送契約司法書士代理も可IT重説(オンライン重要事項説明)で重要事項をご説明し、売買契約書は郵送でやり取りして締結。決済日も司法書士に代理権を委任することで、香川に来られなくても所有権移転と鍵引き渡しが完了します。
- 6
確定申告(翌年)
翌年2〜3月お住まい所轄の税務署売却益が出た場合は翌年に確定申告。お住まい地の税務署で手続きできます。空き家の3,000万円特別控除など、適用可否は税理士と連携してご案内します。
第3章現地に行かずに契約する3つの方法
売買契約と決済を「現地に行かずに」進める方法は、大きく3つあります。お客様のご事情に合わせて、組み合わせてご提案します。
| 方法 | 概要 | メリット | 向いている方 |
|---|---|---|---|
| IT重説(オンライン重説) | 宅建士による重要事項説明をWeb会議で実施。説明をご自宅で受けられます。 | 来県せず重要事項説明が完結 | PC・スマホの操作に抵抗がない方 |
| 持ち回り契約(郵送) | 媒介契約書・売買契約書を売主・買主の間で順に郵送して署名・捺印。 | オンライン操作が不要、書面での記録が残る | すべての方(当相談所の標準対応) |
| 代理人による契約 | 司法書士または信頼できる親族に代理権を委任し、契約・決済を代理してもらう。 | 立ち会いが必要な手続きを完全に代行 | 共有名義、相続人が複数いて調整が難しい方 |
第4章鍵の扱いと、売却までの空き家管理
遠方の方の売却で、もっとも気になるのが「鍵の管理」ではないでしょうか。空き家の場合、内見対応や現地確認のたびに香川へ来ていただくのは現実的ではありません。
4-1. 鍵をお預かりして、すべての現地対応を代行
ご契約後は、合鍵をご郵送いただくか、香川県内のご親族から受け取らせていただきます。以降、内見対応・現地点検・売却活動は当相談所で代行できます。お預かりした鍵は当相談所で厳重に管理いたします。
4-2. 空き家管理士1級による現地確認
売却活動中も、定期的に現地を確認し、建物・庭の状況を写真でご報告できます。代表は空き家管理士1級の有資格者。「売れるまで放置」ではなく、印象を保ったまま販売できるよう管理いたします。
第5章遠方のお客様にご用意いただく書類
遠方の方が特に気になるのが、必要書類とその入手方法です。多くはお住まい地の役所で取得できますので、香川まで取りに行く必要はありません。
| 段階 | 主な書類 | 入手先(遠方の場合) |
|---|---|---|
| 媒介契約時 | 本人確認書類(運転免許証など)、登記済権利証 / 登記識別情報 | ご自宅で保管 / コピーを郵送・PDF送信 |
| 売却活動中 | 間取り図、固定資産税納税通知書 | ご自宅で保管/当相談所で代理取得可 |
| 売買契約時 | 印鑑証明書、実印、固定資産税評価証明書 | お住まい地の市区町村役所 / コンビニ交付 |
| 決済 ・ 引き渡し | 登記識別情報、印鑑証明書(3か月以内)、振込先口座情報 | ご自宅で保管 / 司法書士が事前に確認 |
第6章遠方売却でよくあるご不安
Q1. 本当に一度も香川に行かずに売却できますか?
はい、可能です。最初のご相談(LINE)から決済(司法書士代理)まで、すべての工程を遠隔で進められるようご案内します。お客様のご状況に応じた最適な進め方を一緒に整理しましょう。
Q2. 鍵を郵送するのは不安です
追跡可能な郵送方法での発送をお願いしています。郵送が難しい場合は、香川県内のご親族・知人を経由しての受け渡しも可能です。お預かりした鍵は厳重に管理いたします。
Q3. 現地の様子が分からないと不安です
現地確認の際は、写真と動画を撮影してLINEで共有します。室内・庭・近隣の様子まで、お手元のスマホで実家の現状をご確認いただけます。ご質問があれば、その場で追加撮影もいたします。
Q4. 香川の土地勘がなく、適正な価格か分かりません
高松市の不動産相場は、エリア・道路付け・建物状態で大きく変わります。査定時には、近隣の成約事例・売出事例を地図と一緒にご提示し、なぜその価格になるかをご説明します。複数社で比較したい場合も、その旨をお伝えください。
Q5. 兄弟と共有名義です。全員が遠方でも進められますか?
はい、対応しています。共有名義の場合は、相続人の代表者を1名定めていただき、その方を窓口として進めます。最終的な契約は全員の署名・捺印が必要ですが、こちらも契約書を順に郵送する持ち回りで完結できます。
第7章相続登記がお済みでない方へ
「名義が祖父・父のまま、相続登記が放置されている」というケースも珍しくありません。2024年4月から相続登記が義務化されていますが、未了の場合も、まずはご相談ください。
提携する司法書士と連携し、相続登記から売却までをワンストップでご案内します。戸籍収集も、司法書士が職務上請求により取得できますので、ご自身で全国の役所に取り寄せる必要はありません。


宅建士・空き家管理士1級の吉本が直接お答えします
遠方からのご相続、まずはLINEでお気軽に
現地写真を送っていただくだけで、概算の査定とおおまかな進め方をお伝えします。初回相談・査定は無料、来県不要です。
LINEは「実家の相談。場所は高松市◯◯です」の一言だけでOK。
売ると決めていない段階でも、写真を送っていただくだけの概算査定でもご相談いただけます。
※本記事は一般的な情報をまとめたものです。IT重説の運用は不動産会社や買主の意向により異なる場合があります。税額・控除・登記の具体的な手続きは、税理士・司法書士など専門家、および各公的機関の最新情報をご確認ください。
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