結論: 遺品整理は急がなくて大丈夫です。ただし実家の売却を考えるなら、段取りを知っておくとスムーズです。
- まず権利証・通帳・印鑑・遺言書などの貴重品と重要書類を確保してから仕分けを始める
- 業者に頼む費用相場は間取り別で1R・1Kで3万円〜・一軒家まるごとで20万〜70万円程度
- 相続放棄を検討中なら、遺品を処分する前に専門家へ相談(処分が相続の承認とみなされる場合あり)
遺品整理の進め方と費用の目安、売却とセットで進めるコツを解説します。
遺品整理は、気持ちの整理でもあります
親が亡くなったあとの実家に残された家具や衣類、写真、手紙。「片付けなければ」と思いながら、なかなか手が付けられない——そんなご相談を、高松市でも数多くいただきます。
最初にお伝えしたいのは、遺品整理は急がなくていいということです。遺品整理はモノの処分であると同時に、故人との思い出を振り返る「気持ちの整理」の時間でもあります。無理に進めて後悔するより、ご自身のペースで向き合うことが大切です。
ただ、実家の売却を視野に入れている場合は、段取りを知っておくとスムーズです。この記事では、遺品整理の進め方と費用の目安、売却とセットで進めるコツを解説します。
遺品整理はいつ始める?
よくあるタイミングは次のとおりです。
- 四十九日法要のあと — 親族が集まる機会に形見分けの相談ができるため、最も多いタイミングです
- 相続手続きと並行して — 相続税の申告(10ヶ月以内)や売却の予定がある場合
- 気持ちの整理がついてから — 数年かけて少しずつ進める方もいます
正解はありません。賃貸物件なら退去期限がありますが、持ち家であれば期限はないため、ご家族で相談しながら無理のないタイミングを選んでください。
ひとつだけ注意したいのは、相続放棄を検討している場合です。遺品を処分すると相続を承認したとみなされる可能性があるため、処分の前に専門家へ相談してください。
自分で遺品整理をする場合の手順

最初に貴重品・重要書類を確保する
仕分けを始める前に、まず以下を探して確保してください。誤って処分すると、相続手続きや売却に支障が出ます。
- 権利証(登記識別情報)、固定資産税の納税通知書
- 通帳、印鑑、キャッシュカード、有価証券
- 遺言書、保険証券、年金関係の書類
- 現金、貴金属
タンスの引き出しの奥や仏壇まわり、衣類のポケットなどから現金や書類が見つかることは珍しくありません。
「残す・譲る・売る・捨てる」の4分類で仕分ける
迷ったら、次の4つに分けるのが基本です。
- 残す — 写真、手紙、形見の品。迷うものは一旦「保留箱」へ
- 譲る — 親族への形見分け、知人やリサイクル団体への寄付
- 売る — 骨董品、貴金属、状態の良い家具・家電はリサイクルショップや買取業者へ
- 捨てる — 自治体のルールに従って処分。粗大ゴミは事前申込が必要です
一度にやろうとせず、「今日はこの部屋だけ」と区切って進めるのが続けるコツです。
業者に頼む場合の費用相場と選び方
物量が多い、遠方で通えない、体力的に難しい——そんなときは遺品整理業者への依頼も選択肢です。
間取り別の費用相場(目安)
| 間取り | 費用の目安 |
|---|---|
| 1R・1K | 3万〜8万円 |
| 1DK〜2DK | 5万〜30万円 |
| 2LDK〜3DK | 9万〜45万円 |
| 3LDK〜4DK | 17万〜50万円 |
| 一軒家まるごと | 20万〜70万円程度 |
※あくまで一般的な目安です。物量や搬出条件(エレベーターの有無、道路幅)、特殊清掃の要否によって大きく変わります。
業者選びの注意点
遺品整理業者をめぐっては、高額な追加請求や不法投棄などのトラブルも報告されています。次の点を確認しましょう。
- 一般廃棄物収集運搬の許可を持っているか(または許可業者と提携しているか)。家庭の廃棄物の運搬にはこの許可が必要で、無許可業者に依頼すると不法投棄のリスクがあります
- 訪問見積もり+書面で金額を出してくれるか。電話だけの概算や、書面を出さない業者は避ける
- 追加料金の条件が明記されているか
- 買取も依頼するなら古物商許可があるか
- 「遺品整理士」が在籍しているかも一つの判断材料です
そして必ず2〜3社の相見積もりを取ってください。同じ条件でも金額に差が出ることはよくあります。
遠方にお住まいの場合の進め方

「実家は香川だが、自分は関東や関西に住んでいる」という方は、帰省のたびに少しずつ進めるのは現実的に難しいものです。
- 帰省は貴重品の確保と形見分けに集中し、残りは業者に任せる
- 立ち会いが難しい場合、写真やビデオ通話で確認しながら進めてくれる業者を選ぶ
- 鍵の管理や現地確認は、地元の不動産会社に相談できるケースもあります
売却まで含めて現地に行かずに進める方法は、香川の実家を現地に行かず売却する流れで詳しく解説しています。
売却とセットで進めるメリット

実家の売却を考えているなら、遺品整理を終えてから不動産会社に相談する必要はありません。残置物が残ったままでも査定は可能です。
先に査定を受けておくと、次のような判断がしやすくなります。
- 解体して更地で売るなら、家財の処分は解体と合わせて行えるため、遺品整理の費用を抑えられる場合があります
- 建物付きで売るなら、どこまで片付ければよいかの目安がわかります
- 買取の場合、残置物ごと引き取ってもらえるケースもあります
つまり、「全部片付けてから相談」ではなく、「方針を決めてから必要な分だけ片付ける」ほうが、費用も労力も無駄がありません。相続から売却までの全体の流れは、相続した空き家を売却するにはにまとめています。
まとめ:焦らず、でも一人で抱え込まずに
遺品整理は、進め方に正解のない作業です。気持ちの整理がつくまで時間をかけて構いませんし、大変なところは業者や専門家の手を借りて構いません。
よしもと空き家相談所(KC合同会社)では、遺品整理業者のご紹介から残置物ありでの査定、売却まで、相続した実家のお悩みをまとめてお手伝いしています。「まだ何も決めていない」という段階でも、まずはお問い合わせページからお気軽にご相談ください。
※費用はあくまで一般的な目安です。物量・建物条件により変わりますので、必ず複数社で見積もりを取ってください。




